ふくしまナラティブ・スコラ2022とは?
「ナラティブ」は聞き手に想いを伝える話術、特に一人ひとりが主体となって語る表現技術のことを指します。
「スコラ」とは、「学問の技法」や「思考の過程」を意味する言葉です。
ふくしまナラティブ・スコラ2022では福島県内の高校生がメンバーとなって、震災とふくしまの復興の歩みを学んだり、さまざまな経験を持つゲストと交流したりする中で「自分の伝えたいこと」について探究。
決められたあらすじを伝えるのではなく、一人ひとりがそれぞれの視点で語るべきことを構築する「ナラティブ型」のプレゼンスキルを習得し、自分の想いをプレゼンテーションにまとめていきます。
そして2023年1月7日、最終回には舞台で実際のプレゼンテーションを行う「ふくしまの高校生が伝えるナラティブ・プレゼンテーション」が開催されました。
講師
Instructor
前田鎌利/まえだかまり
▶ プレゼンテーションクリエイター / 株式会社固 代表取締役 / 書家
1973年福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、光通信、ジェイフォン、ボーダフォン、ソフトバンクモバイルと17年にわたり移動通信事業に携わる。2010年に孫正義社長(現創業者 取締役)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され、初年度第1位を獲得。孫正義社長に直接プレゼンして幾多の事業提案を承認されたほか、孫社長のプレゼン資料づくりも担当。その後、ソフトバンク子会社の社外取締役や、ソフトバンク社内認定講師(プレゼンテーション)として活躍。2018年12月、一般社団法人プレゼンテーション協会を設立、代表理事に就任。ふくしまナラティブ・スコラ2020〜2021講師。
ふくしまの高校生が伝える
ナラティブ・プレゼンテーション
2022年6月にスタートした「ふくしまナラティブ・スコラ2022」。このプログラムに参加した県内の高校生は約7ヵ月間をかけて、プレゼンスキルを学びながら〈私〉と〈ふくしま〉のあいだにあるものを模索してきました。「ふくしまの高校生が伝えるナラティブ・プレゼンテーション」では高校生が一人ずつステージに立ち、東日本大震災からこれまでに経験したこと、学んだこと、悩んだことに触れながら、それぞれの思い描く未来を語ります。高校生が等身大の言葉で語るそれぞれのストーリーに耳を傾けて、〈自分〉や〈ふくしま〉の今と未来を考えてみませんか。
- 第1部 No.01 箭内 佑都 Yanai Yuto
- 第1部 No.02 中島 空音 Nakajima Ao
- 第1部 No.03 笹澤 花音 Sasazawa Kanon
- 第1部 No.04 髙橋 桜 Takahashi Sakura
- 第1部 No.05 稲見 華 Inami Hana
- 第1部 No.06 加藤 明日香 Kato Asuka
- 第1部 No.07 日野 桜 Hino Sakura
- 第1部 No.08 齋藤 りおん Saito Rion
- 第1部 No.09 菅原 響 Sugawara Hibiki
- 第2部 No.01 澤田 舞美 Sawada Mami
- 第2部 No.02 伊藤 浩樹 Ito Koki
- 第2部 No.03 酒井 菜々子 Sakai Nanako
- 第2部 No.04 関根 有紗 Sekine Arisa
- 第2部 No.05 関山 翔太 Sekiyama Shota
- 第2部 No.06 佐藤 実穗 Sato Miho
- 第2部 No.07 田所 夏帆 Tadokoro Kaho
- 第2部 No.08 平松 優海 Hiramatsu Umi
- 第2部 No.09 小沼 優菜 Onuma Yuna
- 第2部 No.10 石川 明日香 Ishikawa Asuka
トークセッション
Talk session
高校生たちのプレゼンテーションに先立ち、「ふくしまナラティブ・スコラ」修了生と、
内堀雅雄福島県知事、前田講師によるトークセッションが行われました。
当日の様子
Feature
参加者の声
Participants Opinions
「ふくしまナラティブ・スコラ2022」
のプログラムの中で、
最も印象に残っていることや
「体験できてよかった」と
思うことはなんですか?
修了生からのアドバイスをいただいたこと。
自分について考える時間。こんなに生い立ちを見つめたことはなかった!!
福島と本気で向き合える時間を体験できたこと。福島の様々な課題に気づけた半年間だったと思います。19人の考え、思いを知って、良い経験だったと思います。
震災を考えている人の話を聞くことが出来たこと。
(富岡町と東日本大震災・原子力災害伝承館の)ツアーの際に、震災の現状や当時の様子を知れて良かったです。
「ふくしまナラティブ・スコラ2022」に参加したことで出逢えた人々。一度人と接することを拒絶していた私に、自分の念いをカタチにする楽しさと、念いを発信する喜びを学べた事。
「ふくしまナラティブ・スコラ2022」に
関する活動を通して、受講前と比べて
「変わった、成長した」と思うことを
教えて下さい。
人前で話せる力が付いた。震災について話せる存在になったと実感した。
福島についての考え方。スライド、話す力。
自分の”念い”を伝えること、そして現状を知ることに対して、以前より意欲的、積極的になった。
自信をもてた!!なんとなく「自分はナラティブをやってきたのだから大丈夫」という安心感を得られた事。
受講前は福島が好きなだけだったが、福島の問題点などを知り、より福島に貢献したいと思うことが出来た。又、色々な人の話を聞くことで、こんな考え方もあるんだと知り、もっと色々な人の話を聞きたいと思いました。
「私」と「ふくしま」の共通項を見つけたことで、自分事として捉えることが増えた。
その他、メッセージや
感想をお願いします!
あっという間の半年間でしたが、先生方やスタッフの方々のおかげでここまで成長することが出来ました。本当にありがとうございました。
辛くて楽しい、きっと人生で1度きりの半年間だったと思います。
今までにないほど、自分と向き合い、課題と向き合い、福島に向き合えた7か月間でした!!スタッフの皆さん、鎌利先生、堀口先生、貴重な経験を本当にありがとうございました。
今までありがとうございました。ナラティブの活動が、コロナであまり青春出来なかった私にとって、とっても青春してるって感じる日々でした。
約7か月間大変お世話になりました!この活動ができたことに誇りをもって、そして、ここで学べたことを生かしていきたいです。ありがとうございました。
3期生最高!本当に楽しかったです。ありがとうございました。