今年度は初めていわき市で実践編を開催し、夏井川のきれいな水にふれながら、受講生を中心に川底の石の裏などに生息する水生生物の採集を行いました。調査ポイントを変えながら工夫して指導を行う受講生。きれいな川の水に触れたり、普段見ることのできない水生生物を発見したり貴重な体験を楽しむ親子。今回の実践編も盛況のうちに開催することができました。
　今回参加した親子からは、「水質を守る為に、何ができるか親子で考えていきたい。」等のご感想をいただきました。
　また受講生からは、「河川調査と実生活とのつながりを意識してもらいたい。」等の感想があり、水環境について考えるきっかけとなりました。

　昼食後の意見交換会では、受講生それぞれが今回の指導の反省と今後実践することを共有し、課題と次の目標を見つけるきっかけにもなりました。

　塘教授による講義や河川での野外実習、顕微鏡による水生生物の観察を通して、水質評価の指標となる水生生物同定のスキルを磨くとともに、水生生物調査を行うにあたって指導者がやるべきこと学びました。

　当日は晴天に恵まれ、充実した野外実習となりました。

　また、指導経験者から高校生まで幅広い世代にご参加いただき、参加者間で活発に交流する様子が見られました。

　今後も積極的に経験を積み重ねていただき、指導者として地域で活動していただけることを願っております。

　日時：令和５年6月17日（土）　９：30から15：00

　場所：須賀川市長沼保健センター（実習　江花川）

　講師：福島大学共生システム理工学類　塘　忠顕（つつみ　ただあき）教授

　初心者向けに、水生生物調査を実施するにあたって指導者が知っておくべきことや水生生物の特徴等をひとつひとつ塘先生に解説いただきながら、実際に河川で水生生物調査を行いました。

　講師の塘教授からは、「7年前の同時期よりも、逢瀬川の生物多様性が低くなっている。」とのお話がありました。

　身近な水環境を守るために自分たちに何ができるか？

　今回学んだことを今後の取組にいかしていただければと思います。

日時：令和５年５月27日（土）　10：00から15：00

場所：郡山市河内ふれあいセンター（実習　逢瀬川）

講師：福島大学共生システム理工学類　塘　忠顕（つつみ　ただあき）教授